20年もののニートの知人と俺

父さんとお母さんから期待されて育てられている小さな男の子 雑記

とある人のブログを読んだ。

碌な家庭に生まれなかったために若くから人生に悲観して苦労したものの、努力して自身の能力を高め、自分で自分の人生を切り拓き、今では立派な高給取りになり資産も作った人の話だ。

俺はというと母子家庭で幼い時から身体が弱く入退院を繰り返したものの、学生生活では人気者の取り巻きぐらいの位置で悪いとも言えない学生生活を送った。

高校を卒業すると優しい母の脛を齧り、予備校に通わせてもらいながら2浪して大学に入り、そこでも2年留年した。

やっとこさ卒業した大学卒業時には就職が出来ず、何とか金融系の会社に勤めるも7年半でドロップアウトして、33歳からまたニートに突入。

母は何も言わずに身の回りの世話をしてくれ続けた。

脱ニートしてフルタイムで郵便局でアルバイトを始めたのが40歳、正社員に復帰したのは42歳だった。

どうして差がついたのか…慢心、環境の違い

優しい両親の元で20年ニートした知人

郵便局でのアルバイトで出会った人に20年もののニートが居て、その人は週に4回、4時間だけアルバイトをしていた。

彼は高校を卒業して警備員の仕事に就いたが、めちゃくちゃブラックで1年ほどで辞めてしまい、そこから20年引きこもったそうだ。

彼の話を聞く限り、彼の両親も優しかった。引きこもりたかったらいつまでも引きこもればいいじゃないという感じだった。

そういう両親だったせいか彼には引きこもりによる引け目みたいなものは全くなく、むしろ朗らかニートだった。

でも、その優しさは彼のためになっているかというとそうは思わない。

一般的に言って人は頑張るべき時があると思うし、それをしなかったら後で苦しむことになる。彼の高齢の両親が死んだらどうするのか?と聞いたことがあったが、彼は生活保護かなと言っていた。

まぁ、それしかないだろうな。

彼の家の大黒柱のお父さんは70歳超えて大工で現役であるものの、ガンで胃の大部分を切除したと言っていた。

一方彼は医者嫌いで歯医者にも全く行っておらず虫歯だらけだった。食事会で肉を食った時に顎を押さえ、痛みをかばうような仕草をよくしていた。今ならまだ何とかなる可能性があるから、歯医者に行けと俺は彼によく言っていた。

俺が郵便局のアルバイトを辞めた後、彼の誕生日に歯医者は行ったか?と聞いたら返事がなかった。

40代になってから人生に向き合うのはしんどい

40代半ばで婚活や転職活動をしていると、10年早くやっていれば、いやせめて30代のうちにやっていればなと思う。

能力が低いうえに状態が悪化してからやっているから本当にしんどい。

お祈り、お断り、スルーされても、笑顔で挑戦を繰り返す。

この状況に気の利いた解決法なんて全くないので、精神力をどれだけ削られようとも挑戦し続けるしかないという救えない正攻法の攻略法しかない。

43歳にして親の庇護を離れて気づいたんだけど、これが自分の人生に向き合うということなんかという気がしている。

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